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お客様事例 古河市立古河第五小学校 様

画像:古河市立古河第五小学校 様

学校現場でのICT活用が進めば進むほど、利用機会が増えるカラープリンター。その運用のカギをにぎるのが、校務や授業におけるさまざまな活用シーンに応え、かつランニングコストを抑えること。これらの悩みを解決するのが、リコーのビジネスインクジェット「ジェルジェットプリンター」である。

導入の背景

児童主体の授業を行う上で欠かせないツールとして

関東平野のほぼ中央、茨城県の西端に位置する古河市は、西側が埼玉県、北側が栃木県に隣接し、東京やさいたま市、宇都宮市までの距離が50~60kmという地理的条件から、近年、人口・住宅・工業化の集積が進んでいる。
古河市立古河第五小学校は、児童数157人(2012年12月取材時現在)。日本一大きな渡良瀬遊水地のそばにあるため、メダカ、ザリガニ、ライギョなどの生き物の飼育する「水辺の教室」や、栃木県の思川上流にある清洲第一小学校とおたがいに調べたことを発表し合う交流を行うなど、豊かな川の自然を生かした学習が特色になっている。
その一方で、ICT機器の整備については、まだこれからといった状況だ。平井聡一郎校長は、赴任以来、授業でコンピュータがあまり使われていない現状をなんとかしたいと考え、昨年末には企業から機器の貸し出しを受けてICT活用の公開授業を実施するなど、ICT機器の活用に積極的だ。そこには、これからの子どものたちの資質として求められる、表現力や想像力などの主体的な能力の育成を視野に、「授業でのICT活用を切り口に、教師主導の授業から子どもたちの個の学びが進む授業への展開を図っていきたい」という強い思いがあるからだ。
「まず、実際にICT機器を活用することで、児童主体の授業とはこんな感じなのか、と教師自身が理解することが最も大切です」と強調する。
こうしたICTを活用した児童主体の授業を行う上で欠かせないツールとして、重要視しているのがカラープリンターだという。「授業で調べたことをまとめる、発表するといった児童の成果物を必要なときに円滑に印刷できるようにするため、将来的には、各教室に一台ずつ配備したい」と意欲的に語る。
そして、そのために教室に配備するカラープリンターには、品質はもちろんのこと、使い勝手がよく、子どもたちに出力時間を待たせないスピーディーさが求められると指摘した。

課題

ランニングコストなどをレーザープリンターと比較

こうした背景から、昨年の8月から試験的に導入したのが、リコーのジェルジェットプリンター「IPSiO GX e7700 」だ。
同機は、コンパクトボディながらA3ノビサイズからL版まで対応するとともに、高速性能&低ランニングコストを実現。加えて、モノクロより安いカラープリントを可能にするレベルカラー印刷や、遠足や運動会のしおりなどのA4サイズで8ページものの補助教材をA3一枚に集約し簡単に作ることができる「しおり折り印刷機能」など、さまざまなニーズに対応する豊富な印刷機能を備えているのが特長。学校におけるプリント出力に関する困りごとを解決するカラープリンターとして、評価が高まっている。
平井校長によれば、職員室にはカラーとモノクロのレーザープリンターが一台ずつ設置されているが、消耗品が高く、カラープリントの機会が増えてランニングコストがかかることが課題となっていたという。
「校務に、授業に、効果が期待できることなら、先生方には臆せずカラープリンターを利用してもらいたいと思っています。その上で、コストが下がる方法があれば積極的に検討していきたい、そんな気持ちですね」と笑う。
「GX e7700」を導入してレーザープリンターと比較してみると、「使ってみて感じるのは、インクの減りが少ないことです。特に、カラーで大量の用紙を刷るときには大いに助かっています」と驚く。

画像:古河市立古河第五小学校 平井 聡一郎校長

古河市立古河第五小学校
平井 聡一郎校長

解決

省電力かつスピーディーな印刷を評価

「GX e7700」を本格的に使い始めたのは、算数・数学の夏期講習からだった。夏期講習では児童の理解に合わせてトレーニング問題を印刷できるプリント学習システムを使っているが、20~30人ほどの児童がプリント学習に取り組む過程で、1ステップごとに自分の進度にあわせた問題を出力するときに「GX e7700」を活用した。それぞれの児童が自分の問題を選択してプリントアウトするため、印刷命令をかけてからすぐに印刷されないと、子どもたちの学習意欲が薄れてしまうという懸念があった。
しかし、「GX e7700は、初期動作が速く、1枚目の印刷も連続印刷もスムーズに処理してくれたので、そんな心配も要りませんでした。これまでは、事前にすべての問題を予め出力していたため、どうしても印刷した問題用紙が余るなどのムダがありました。そのことを踏まえても、十分に満足できる性能でした」と振り返る。
もっとも、平井校長が想定していたよりも児童の問題を解くスピードが早く、「子どもたちは、1つ解くと次の問題がプリントアウトできることを楽しみにしていたようです。贅沢をいえば、2台あれば、なおさらよかったというのが本音ですね」と嬉しい誤算も披露してくれた。
また、「GX e7700」には、このように児童たちが同時に一斉出力する際の取り間違えを防止する機能として、ログオンした時の名前がプリントされる「ログオンユーザー印刷機能」が搭載されている。一般的な授業では、子どもの成果物などを授業の終了間際に一斉出力するケースが多いため、<いつ、誰が>プリントしたものかをひと目で分かることは、取り間違えはもちろん、余計なミスプリントを無くすためにも、意外に重要なのだ。また、操作や用紙の給排紙などがすべて前面で行えるフロントオペレーションを採用しているため、利用する児童にとっても優しい設計になっている。
さらに、平井校長によれば、将来的に各教室においてプリンターを設置した場合、出力する時間が重なることでの電源量も学校の課題の1つだという。「そうした観点からも、蛍光灯一本並みの消費電力で済むジェルジェットプリンターは、普通教室での活用に向いています」と感想を述べてくれた。

画像:省電力かつスピーディーな印刷を評価

今後の課題

授業の記録や学習の定着にジェルジェットを配備したい

平井校長は、「公開授業においてデジタル教科書を使ったところ、教材作りや板書の時間が減り、その分児童に向き合える時間が増えたことを先生方も実感できたのでは」と語る。つまり、ICT活用にはそうした時間を産み出せる良さがあると指摘する。
加えて、「そうした取り組みを通して、初めて児童主体の授業というものが実感できたというベテラン教師もいました。教師がそう考えたのだから、子どもたちはもっとそう感じたことでしょう」と続ける。
その上で、今後、普通教室のICT化が進み、将来的には児童1人一台タブレット端末が整備されようとしていることに触れ、「問題はそうなったとき、個々が作成したデータをどのように残すかということ。それには印刷して自分のノートに貼ったり、ファイリングしたりできれば、授業の記録や振り返り用として、または学習を定着させるための手段として有効ではないかと考えます。その意味で、導入コストやランニングコストが安く収まるとともに、ファーストプリントが速いなど高い性能を持つジェルジェットプリンターが教室に一台あれば、ICTの活用がもっと広がると思います」と期待する。
こうした点を踏まえ、カラープリンターを含めたトータル的なICTの活用を視野に入れ、「来年度はぜひ、ICT活用のモデル校に取り組み、どんなICT機器の組み合わせが効果的かを検証していきたい」と意欲的だ。

画像:授業の記録や学習の定着にジェルジェットを配備したい

お客様の声

「成績表の印刷に活用し、重宝しました」

「GX e7700」の校務における活用としては、「カラープリントする際になるべく利用してもらうほか、2学期の成績表の印刷に利用して重宝しました」と語る。同校では通常用紙で出力したものを専用のファイルに収納して製本しているが、「GX e7700」には、レーザープリンターだと紙詰まりが心配な厚紙でも両面印刷が可能で、このような成績表づくりにおける校務の効率化にも威力を発揮する。
さらに、活用を始めて半年が経過したが、特に故障もなく順調に使用できているとし、「たとえば、従来ラミネート加工していたものを耐水紙などの特殊紙で印刷してみるとか、レベルカラー印刷を標準に設定してみるとか、より効果的な使い方にもチャレンジしてみたいですね」と、今後は「GX e7700」のさまざまな機能も試していくことを抱負に挙げた。

お客様プロフィール

画像:茨城県古河市立古河第五小学校

茨城県古河市立古河第五小学校

  • ■児童数:児童数157人(2012年12月取材時現在)
    ■所在地:茨城県古河市横山町3丁目13−27

本ページに掲載されている情報は、2013年3月現在のものです。

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