学会や企業の新製品発表会、各種フォーラムでプレゼンテーションを依頼された時のヒントを少しまとめてみます。このコラムで触れたプレゼンテーションは「誰から誰へのプレゼント?」を思い起こして考えてみましょう。
スピーカーの努力ではなかなか解決しないコトもあります。
1. 室温(寒かったり暑かったりすると集中できません)
2. 椅子(特に“きしみ”がないかどうか)
3. 照明(スクリーン周辺を暗くするとスピーカーの“姿”が見えません)
4. マイク(ハウリングはダメですね)
5. スタッフがうろうろする
“外堀”ばかりですがリスナーの方は意外と気になりプレゼンテーションに集中できないのです。
さて、“内堀”に攻めこみましょう。
6. 時間(遅刻はダメですが延長はもっとダメです)
7. ピンボケ(プロジェクターの焦点があっていない)
8. リスナーに背を向ける
9. 早口(聞き取れません)
10. 資料配布のタイミング(バックナンバー「わかりやすいプリント」を参照)
この中で物理的に解決できるのはプロジェクター(以下PJ)の性能とマイクの性能です。
PJ
リスナーとの距離がない場合には短焦点PJが役割を発揮します。スピーカーの“姿”を隠さないためには高輝度タイプPJです。プレゼンテーション・ルームの照明を落とさないでもプレゼンテーションできるようにしましょう。マルチ使用も便利です。大きなプレゼンテーション・ルームでなくても、Web画面と資料画面を二つ映しながら話せるととても効率的です。
電子黒板
電子黒板(インタラクティブ ホワイトボード)は「ハイブリッド・プレゼンテーション」にも使えるので本命です。
マイク
マイクはハンズフリーが望ましいです。スティーブ・ジョブズではありませんが全身でプレゼンテーションをするのが“礼儀”です。